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プロモデラー・野本憲一 ガンプラテクニック講座

11月10日・11日の2日間に渡り、新潟市古町通5番町の特設ステージで新潟市出身のプロモデラー・野本憲一さんによる「ガンプラテクニック講座」が行われました。人気ホビー雑誌『Hobby JAPAN』で数々の作例を紹介し、玩具製造メーカーの商品原型を手掛ける野本さんの、ガンプラ(ガンダムのプラモデル)をより良く見せるためのテクニックを一目見ようと両日とも子どもから大人までたくさんの模型ファンが集まりました。


また、イベント後に野本さんへインタビューをしましたのでステージの様子と併せてお届けします。


■ガンプラテクニック講座

■インタビュー:プロモデラー 野本憲一さん


■ガンプラテクニック講座

全部で3回に渡って開かれたガンプラテクニック講座。1回目のテーマは「スミ入れ、ウェザリング(サビ、土汚れの表現)」、2・3回目のテーマは「エアブラシを使った塗装」でした。

【スミ入れ、ウェザリング(サビ、土汚れの表現)テクニック】

今のガンプラは成型色による色分けやパーツ接合部の溝が掘ってあり、そのまま組み立てても十分に楽しめますが、より立体らしく仕上げるためのテクニックとして、パーツの溝に濃い色を入れて細部のメリハリをだす「スミ入れ」と、錆びた部分や土汚れなどを演出する「ウェザリング」という技法についての紹介でした。


実際に道具を用いて作業を行い、講座を見に来た方たちにも分かりやすく解説していました。


【エアブラシを使用した塗装のテクニック】


<機材の紹介と塗装前の準備>

まずは塗装を行うための準備について説明をする野本さん。特にエアブラシ本体については、仕組みや使い終えた後の手入れの方法など細かく話していました。


また、塗料を使う際の注意事項として、そのまま使用せずにうすめ液で薄めて使うようにと注意を促します。プラモデルをエアブラシで塗装する際に使用する一般的な塗料は顔料を含むため、原液のまま使用するとエアブラシを詰まらせてしまうとの事。野本さんは、薄める比率として塗料1に対してうすめ液1~2程度で調整をしているそうです。


また、塗装の前に必ず試し吹きをしてミストの粗さをチェックするようにと説明し、事前準備の大切さについて話します。


準備の説明を終えると、いよいよ塗装の実演へ。


<塗装の実演>

塗装の手順として、まずは凹みや裏側など塗り残しやすいところから始め、次に面の広いところを塗り、最後に全体を整えるようにするそうです。また、この時吹き加減を調節してやることもポイントとのこと。


つや消し塗りと光沢塗りの方法や、グラデーションの方法、また塗装の失敗例もやってみせるなど、初心者にも分かりやすく作業を行っていきます。途中、実際に塗装をしたパーツをお客さんに渡して見てもらう場面もあり、手にしたお客さんは感心の声を漏らしていました。


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実演を終えた野本さんは「きれいに仕上げたいと考えている人は、道具を揃えることをおすすめします。塗装をきれいにしたいのであれば、エアブラシはとても便利です。お金はかかりますが、価値はありますので。」と道具の大切さを話し、ガンプラテクニック講座は終了となりました。


■インタビュー:プロモデラー 野本憲一さん

イベント終了後、野本さんにインタビューをさせていただきました。


――プロモデラーを目指した経緯について


私が高校生の時に読んだ「ホビージャパン」の中で模型の作例と制作過程を紹介した記事が掲載されていて「自分もこういう活動がしたい」と思ったんですよね。その頃から模型作りが好きで、ある程度上手く作れるという自覚はありましたけど、今のようにインターネットで自由に発表できる時代ではないですし、自分の作品を紹介する場所が当時は雑誌しかなかったんです。

ですから、まずはライターになろうと思ったんです。それがきっかけでしょうか。


――初心者でも、きれいに且つカッコよく仕上がるテクニックを教えていただけますか?


今回の講座でもやりましたがマーカーで汚しをつけたりすることでしょうか。ですが、技法としてはできると思いますが上手くなじませたりするのは個人の技量が必要になってくるので、初心者で上手くいくことは難しいと思います。プラモデルを作る時に、色々なテクニックを用いて仕上げる回数を増やすことが大切だと思います。


――プラモデル作りを始めるにあたって、“このテクニックから始めたらいい”というものはありますか?


初心者だからここから始めましょうということはないと思うんですよ。ペーパーがけや合わせ目消しであったり、テクニックはたくさんありますけど、自分がやりたいかどうかですよね。初めから上手くいくことはないですし、失敗は上手くなるための途中段階でしかないので、まずはチャレンジしてみましょう。


――初めてプラモデルを作る方や久しぶりにプラモデルを作る方に始めに揃えておいた方がいい道具を教えて下さい。


まずはニッパーですね。そして、買う時は刃物の産地:新潟県産の良い物を選びましょう(笑)。タミヤの薄刃ニッパーは定番ですね。

ガンプラは成型色が設定に近くできているので、まずはそれをニッパーできれいに作ってみて下さい。


――最後に模型ファンへメッセージをお願いします。


“(プラモデルを)積むな作れ!”と言っておきます(笑)。いくら買っても上手くならないので、まずは作ってください。でも、皆さんが買ってくれないと模型業界も良くならないので皆さん買って下さい!!


にいがたマンガ大賞