ヘッドラインニュース

劇場アニメ「ねらわれた学園」監督:中村亮介氏の特別講義が行われました。


2013.01.23 [お知らせ]

2013年1月18日(金)に日本アニメ・マンガ専門学校で、劇場アニメ「ねらわれた学園」の監督:中村亮介氏による特別講義が行われました。


この講義では、中村監督がアニメ制作に携わるようになったきっかけや、アニメを作る上で大切と思う事、映画「ねらわれた学園」などについて語られました。


**********


―アニメ業界に入ったきっかけ


私は1999年にアニメ業界へ足を踏み入れたんですけど、最初は実写の映画監督になりたかったんです。ですが、当時の実写映画に魅力を感じなかったんですよ。比べてアニメと言えば、90年代には「新世紀エヴァンゲリオン」や「もののけ姫」と言った人気作品が生まれていて、とにかくアニメに勢いがあって「面白そうだな」と思った事がきっかけですね。


―「ねらわれた学園」の制作に込めた気持ち


がむしゃらにやろうという気持ちで取り組みました。学生が自主制作で作るような、とにかく今まで関わってきた作品の中で一番若々しい気持ちで作りました。

また、今回の「ねらわれた学園」はお客さんに何度も見てもらいたいという作品作りを目指したんです。本で例えるならば、昔読んでよく理解できなかった部分が大人になってから読むとその部分が理解できたり、また別の見方ができたりする事があると思います。そんな感じを意図的に視聴者に残せるようにしたかったんです。それが思っていた以上に上手くいきまして、多い人では昨年末の時点で13回見たという人もいましたね。

―アニメ作りに大切な事


アニメを見て勉強するだけではなく、色々な事に興味を持ってほしいということです。私は昔から文章を書く事が好きでした。また音楽について勉強をしている時期もありまして、それらが今になって映画を作る事に役立っています。何がどう結び付くか分からないので、とにかく多くのものに興味をもって幅広く勉強したり、取り組んでいく事は大切ですね。

またその逆として、アニメを作る際に培った経験は他の場面でも役に立つはずです。

―映画制作の面白いところ


アニメの面白い所は集団で作品を生み出すことですね。一人だけで完結せず、作画をする人、撮影をする人など色んな人の考えによって、最初はなかった新しい発想が生まれてくる事もアニメ制作の面白いところだと思います。ですから、みんなで作るという雰囲気が好きで続けている人も多いと思いますよ。

また、自分の仕事に範囲を決めてやるのではなく、作品に携わる以上は全てのシーンに自分が関わっているという気持ちで臨む事が大切だと思います。そうすることで、新たな作品作りの時に仕事をさせてもらえたりする場面がありますから。監督はそうしたところも見ていたりしますので。


―演出家(監督)に必要なもの


私は“アニメーター=役者”だと思っています。今回の映画のテーマでもありますが、言葉というものはお互い別の意味で捉えている場合もあると思うんです。自分の考えている通りに相手は意味を汲んではくれないじゃないですか。ですから、演出家とは、“絵は描けなくても絵が分かる人”であればいいと思うんです。

絵が描けることに越したことはないですが、必要なことは“自分の思う絵をアニメーターが描いてくれるように如何に上手く誘導してあげられるか”だと思います。


―アニメ制作に関わる仕事を目指している方へメッセージ


苦しいや辛いという気持ちに対して鈍感になってくれた方がいいと思います。どの分野においても言えることだと思いますけど、みんな辛い事はあるんです。ですが、あえてそこに鈍感になって楽しんで仕事をする事を心がけてほしいですね。

監督ご自身の経験を踏まえての講義に、生徒の皆さんも聞き入っていました。


また、講義の最後には中村監督へ花束が贈られました。



中村監督作品「ねらわれた学園」は、ワーナー・マイカル・シネマズ新潟南で2013年1月19日(土)より公開されています。また作品に関する詳細および、上映スケジュールにつきましては、下記HPでそれぞれご確認いただけます。


【ねらわれた学園 公式HP】

http://neragaku.com/


【ワーナー・マイカル・シネマズ新潟南HP】

http://www.warnermycal.com/cinema/niigataminami/

にいがたマンガ大賞