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アニメクリエーターズトークショー


【第1部】アニメーションのキャラクターデザインとは?

【第2部】アニメ監督の仕事とは?


【第1部】アニメーションのキャラクターデザインとは?

・小池智史さん(代表作 ケロロ軍曹 総作画監督 ポチッと発明 ピカちんキット キャラクターデザイン 等)

・西位輝実さん(代表作 輪るピングドラム ジョジョ4部 キャラクターデザイン等)

・井野真理恵さん(代表作 キラキラ☆プリキュアアラモード キャラクターデザイン)


第1部は「アニメのキャラクターデザイン」についてです。

マンガ原作でないかぎり、ゼロからキャラクターを生み出すキャラクターデザイン。

アニメーションには沢山の人が携わるので、誰でも分かるように・いろんな人が描けるようにという前提があり、キャラクターデザインはまさに「設計図」と小池さんが話します。


西位さんは自身がキャラクターデザインを担当したTVアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』をもとに説明してくれました。

マンガとは異なり映像になると、この画角だとキャラの顔が見えない・キャラクター同士の大きさの関係が狂うなどの様々な違和感がどうしても出てきてしまうそうです。ジョジョ4部では広瀬康一と空条承太郎の身長差が例に挙げられました。その違和感をできるだけ排除し、目立たないように画作りに気をつけているとのこと。


井野さんは「キラキラ☆プリキュアアラモード」のキャラクターデザインを担当した経験から、現場のリアルを語ってくれました。

プリキュアシリーズは原作が無く、キャラクターをゼロから作っていく作品。プリキュア1人につき制服・私服・変身服など様々なパターンが必要で、デザインは初稿からだいたい3〜4回の校正を経て決定するそうです。子ども向けのアニメのため、その年の流行を取り入れるために通常のアニメよりさらにギリギリのスケジュールの中で進行しているとのこと。


リアルな現場での実体験の話にお客さんは時々うなずきつつ、興味深そうに話を聞いている様子でした。


▲第一部出演の3名による、古町&団五郎(大人バージョン)を即興でキャラクターデザインしてくれた色紙。

 イベント後にお客さんにプレゼントされました。


【第2部】アニメ監督の仕事とは?

・追崎史敏さん(代表作 ケロロ軍曹キャラクターデザイン えとたま監督等)

・小松田大全さん(代表作 ブブキ・ブランキ監督)


第2部は「アニメ監督という仕事」についてです。

監督は最初の方は実作業もしていますが、基本的には現場が作り上げたものをチェックして判断する仕事。追崎監督はちょうどこの日の夜にも納品する仕事があるそうで、監督という職業の多忙さが垣間見えました。

アニメ制作は放送日までの時間との戦いの中、脚本や絵コンテでプランした内容を実際の映像にどこまで詰められるかが勝負の仕事。監督は現場から上がってきたものをチェックして戻さなければなりませんが、この采配次第でアニメの完成の形は大きく変わってくるそうです。


トークショーではさらに監督という仕事を知ってもらうため、○×アンケートが実施されました。一部ご紹介します。


Q1.プロデューサーとは喧嘩しがち

追崎さん:×。アニメは集団での作業なのでいろんな人と関わる。良いものを作り上げるために意味のある喧嘩は必要だとは思いますが、ギスギスした関係を作りたくない。むしろ皆を仲間、味方にして自分のやりたい事についてきてもらいたい。

小松田さん:○。作品を作る上で、時に意見の対立が起こる時はあります。しかしそれは作品に関わる人それぞれに「こだわり」があればこそ。ポジティブな意味での対立は、むしろ作品を良い影響を与えてくれます。


Q2.若いアニメーターに嫉妬することがある

両者:○。今、若くてうまい子がめちゃくちゃ多い。影ひとつとっても絵のディテールが進化してますよね。最近の人たちは最初からデジタルの環境でものを作るので。これどうやって作ってんの?って思ったり。嫉妬もするけど、経験があるので先輩面してます(笑)


様々なお話が繰り広げられるなか、お二人に共通するのはアニメの監督をやっていてよかった、ということ。アニメ業界は人手不足と言われているがそれ以上に楽しい部分もある。若い才能あふれる人にぜひアニメーション制作に携わって欲しいので、夢を諦めずトライしていただきたい、と希望あふれるコメントで締めくくりました。


にいがたマンガ大賞